Apr 01, 2011
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【民主漂流】
平成23年度第2次補正予算案の成立が確実になったことで、菅直人首相の「退陣3条件」の1つがクリアされた。残るは特例公債法案と再生エネルギー特別措置法案。民主党執行部は野党の協力を得るため、首相交代に向けて外堀から埋めようと躍起だが、肝心の本丸に落城の気配はない。
自民党の石原伸晃幹事長は20日、ニッポン放送番組「高嶋ひでたけのあさラジ!」で、民主党の岡田克也幹事長から聞いたという話を暴露した。
「この前、岡田さんから『8月7日に代表選をやりますから』といきなり言われました」
石原氏は「首相は辞めない。8月になると、ものを言いそうな日がポンポンポンと来るからだ」とつけ加え、広島、長崎の「原爆の日」や8月15日の終戦の日にあわせて、首相が政権延命を図る発言を行うとの見方を示した。
岡田氏は石原氏の発言を否定しているが、執行部の一人は「8月上旬に代表選をやる目標は変わっていない」と語る。首相退陣の前提となる3案を8月上旬までに仕上げ、即座に両院議員総会を開いて新代表を選ぶ−という想定だ。
しかし、民主党が自民、公明両党を特例公債法案の賛成に引き込むため行っている子ども手当制度の見直し協議では、野党側が態度を硬化させている。再生エネルギー特措法案に関しても自民党は「結論を急がない」とする。8月上旬に3条件を整えるのは今や風前のともしびだ。
そこで、民主党内で奇策が持ち上がった。菅首相(内閣総理大臣)が党代表だけを辞任し、新代表が野党との交渉を進める「総代分離」論だ。岡田氏は20日の党常任幹事会で、出席者から総代分離の可能性を問われ、「できないことはない」と答えた。
「8・7代表選」説も「総代分離」論も、退陣しようとしない首相を、民主党代表の座から引きずり降ろすことによって、なんとか野党の理解を得ようという苦肉の策だ。
もっとも、首相が承諾しているわけではなく、自民党も公明党も真に受けていない。小沢一郎元代表や鳩山由紀夫前首相のグループも、岡田氏や仙谷由人官房副長官らこれまで首相を支えてきた面々への不信感から「お手並み拝見」を決め込み、「菅降ろし」は盛り上がらない。
「3つの条件を一つ一つこなすことに協力しながら、新しい体制が必ずできると信じようじゃないか。『早く辞めろ』みたいな行動はとるべきではない」
鳩山氏は20日夜、都内の居酒屋で開いたグループ幹部との会合で訴えた。
実は鳩山氏は今週、首相から電話を受けていた。ペルーのリマで28日にあるウマラ次期大統領就任式典の特使を依頼された鳩山氏が「私にお願いしたということは、分かっていますよね?」と暗に辞任を促すと、首相は「分かっています」としおらしく答えた。
だが、首相は20日の衆院予算委員会で「福島第1原発は工程表のステップ1が予定通り完了した。そういう責任をきちんと果たしていくことが私自身の今の基本だ」と意欲を見せた。
執行部の一人は投げやり気味にこう漏らした。
「まずワンアウト! もっとも、『野球はツーアウトから』というから怖いよな…」(加納宏幸)
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群馬県は20日、同県沼田市など3市村で組織する「沼田市外二箇村清掃施設組合」清掃工場の焼却灰から、環境省が埋め立て処分を認める基準(1キロ・グラム当たり8000ベクレル以下)を上回る1キロ・グラム当たり8940ベクレルの放射性セシウムを、同県内の清掃工場から初めて検出したと発表した。
同省は、基準を超えた焼却灰は一時保管するよう通知しており、同組合は同日現在、施設内に1週間分約10トンを保管しているという。
岩手県は20日、一関市と藤沢町の畜産農家計5戸が肉牛に餌として与えていた県内産稲わらから国の暫定規制値(1キロ当たり300ベクレル)を超える583〜1万2984ベクレルの放射性セシウムが検出されたと発表した。乾燥する前の水分を含んだ状態に換算すると、最大で規制値の約43倍に相当する。福島、宮城両県内に続き、福島第1原発から約200キロ離れた岩手県内でもセシウムに汚染された稲わらが確認された。
同県は県内の全農家に稲わらの使用禁止と肉牛の出荷自粛を要請した。
同県の発表によると、両市町の5戸から19頭、別の7戸から62頭の計81頭が、3月下旬から7月中旬にかけ、同県内のほか東京都や神奈川県に出荷された。いずれも汚染された稲わらを与えられていた可能性があるという。
また静岡県富士宮市の肉牛農家1戸が保管していた宮城県登米市産の稲わらからは、換算値で規制値の約7倍に相当する2132ベクレルの放射性セシウムが検出された。県によるとこの農家からは3月11日以降、県内や大阪府、愛知県に計148頭が出荷されていた。
群馬県太田市でも、農家1戸が保管していた登米市産の稲わらから規制値を超える放射性セシウムを検出。県によると4月から7月にかけての同農家からの肉牛出荷頭数は355頭に上る。岐阜県高山市でも、飛騨牛を扱う農家が餌として与えていた宮城県大崎市産などの稲わらが規制値を超えていることが分かり、岐阜県は29頭が出荷されたと発表した。
汚染の疑いのある肉牛はこのほかにも、宮城県内で約200頭、新潟県内で約50頭出荷されていたことが判明。全国での出荷頭数は1500頭以上となった。
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